甲賀組第一部法然上人二十五霊場

盛福寺が描く未来とは。
盛福寺レポート

今回、訪れたのは、湖南市夏見にある「盛福寺」です。お寺の歴史や檀家さんのこと、お寺が描く未来について、お話をお伺いしました。

盛福寺の歴史と檀家さんのこと





盛福寺は、奈良時代、天平年間(729〜748)良弁僧正により、開かれたお寺です。江戸時代明暦(1655)には、中興上人当誉慶春和尚が浄土宗に改宗。現在に至るまで、夏見の地に存在し続けています。

決して、檀家さんの人数が多いわけではありません。しかし、自分たちのお寺として、自分たちが守ろうとされている姿を感じます。

現在も、月に1回念仏講を行なっています。交流の場を設けることで、関係性を深めることができるため、貴重な時間です。おつとめが終わったあとには、お彼岸のことや法然上人のお念仏のことなど、いろいろ、わかりやすくお話をさせていただいています。






お念仏でつながっている





浄土宗では、信仰を受け継ぐことや広めることを「おてつぎ」といいます。しかし、核家族化などが進む社会状況もあり、てつぎがしにくくなっていることも事実です。しかし、だからといって若い世代が「宗教離れ」をしているとは思っていません。

お寺側、僧侶側が気づいて、若い世代が心の底に求めているものに対して、光を当てていくことが大事だと考えています。

現在の念仏講は月に1回ですが、若い世代の方やお子さんもお参りにきていただけるような環境づくりを進める予定です。私が大切にしているのは、仏教の教義や理屈よりも、どうすればお念仏を唱えてもらえるかといった根本的な部分です。

お念仏でつながっている関係は、どこかでまた会えるものです。ご先祖さまがいて、お念仏を中心に生きてきたからこそ、今がある。平成14年の大事業も、お念仏を中心に生きてこられたからこそ為し得たものだと感じます。







お寺の未来について





盆踊りは、ご先祖さまをお迎えして一緒に踊る行事です。亡くなった方のお位牌を抱えて一緒に踊る地域もあります。この地域でも、昔は地蔵盆で盆踊りをしていました。

盛福寺だけではなく、地域のお寺と連携し、昔の行事を復活させたり、お寺にしかできない行事を始めたりしたいですね。

法然上人は、亡くなるときに、「お念仏の声がするところはすべてが私の遺跡(ゆいせき)である」と申されました。盛福寺が遺跡であり続けるために、私も住職としてなすべきことを考えていきます。

No.20番
本霊場誓願寺
寺院名盛福寺
所在地湖南市夏見1737番
連絡先電話番号0748-72-1055
FAX