甲賀組第一部法然上人二十五霊場

石造一石六体地蔵菩薩と西往寺
西往寺レポート

今回、訪れたのは、湖南市吉永にある「西往寺」です。湖南市指定文化財の「石造一石六体地蔵菩薩」や、西往寺の歴史について、お話をお伺いしました。


珍しいお地蔵さま、石造一石六体地蔵菩薩





西往寺には、湖南市指定文化財の「石造一石六体地蔵菩薩」があります。縦73cm、横1.48cm、幅18cmの自然石に対し、高さ48cmに統一されて彫られているため、なかなか珍しいお地蔵さまではないでしょうか。

当時、八丈岩や三雲城址付近には石切場があり、そのあたりの石を用いられたようです。また、この頃は、庶民の間に石でお地蔵さまをつくるブームが生まれていたようですね。今も、遠くから足を運ばれる方もいらっしゃいます。

昭和40年には、石をひとつ持って来ていただき、この場で削ってつくっていただいた天水桶(てんすいおけ)も境内にありますよ。





西往寺の歴史について





西往寺の山号は「吉祥山」です。名前の由来は、吉祥坊が建てられたことにあります。ただ、当時も新築ではなく、甲賀郡にあった他のお寺が再建されるときに、そのお寺の古木を使って建て替えられたようです。

その後、平成13年(2001年)に檀家さんのご協力のもと、本堂を再建、庫裡を改築しました。

昔は日曜学校や青年会の集まりのほか、季節の託児所とでもいうんでしょうか。子どもたちが集まったり、花祭りにはお釈迦さまの甘酒をみなさんといただいたり、いろいろな行事をやっていました。お参りされる方も、たくさんいらっしゃいましたね。

今も、婦人部の代表の方が年に数回、夜の法要に来てくださって、私が話をするといったことは続けています。ただ、時代が変わり、お寺に来られる方は減っていると感じますね。






気軽にお寺に足を運んでもらいたい





湖南市では、毎年秋に東海道の魅力を体験できるイベント「みちくさコンパス」が開催されています。名所や旧跡を回る企画のため、西往寺の石造一石六体地蔵菩薩も絡めていただいています。「お寺は敷居が高い」と感じておられる方も、イベント時であれば、気軽にお参りしていただけるのではないでしょうか。

No.21番
本霊場勝林院
寺院名西往寺
所在地湖南市吉永493番地
連絡先電話番号0748-72-0587
FAX